2008年1月16日水曜日

「今の世は“応仁の乱”の時代のようだ、混沌とした状況は当面続く」(遠藤幸彦)


きのうの日経夕刊「十字路」コラムで野村マネージメントスクール主任研究員の遠藤幸彦氏が述べておられることは名言。小生も同感である。


抜粋:
  1. 「応仁の乱」は、勝敗がはっきりして新しい秩序が生み出される契機となる「天下分け目の戦い」とは異なる種類の戦いであった。十年以上続いたが結末ははっきりせず、戦国時代に突入した。
  2. イラクとパキスタン、そしてアフリカ諸国で続いている武力衝突は「応仁の乱」的である。
  3. 戦争に限らず世界中の政治・経済の場で起こっていることもそうだ。米大統領選も、今後どう変わるかはっきりしない。サブプライム問題もそう。
  4. わが国でも、構造改革の行方は分からない。以前抵抗も根強いし、漂う閉塞感は払拭されない。景気も「失われた十年」への逆戻りが懸念される。
  5. グランドデザインとビジョンにコンセンサスが得られない。
  6. この中では、むしろ世界と国家レベルでは混沌とした状況が当面続く前提で、企業や地方自治体、さらには個人といった小さな単位で現状打破を模索していくことが重要だ。

ニッポンの腐った既得権システムも当分続くとみるべきだろう。なにせ国民の55%が既得権の受益者なのである(E・リンカーン)。変わりようがない。ニッポン人は「みんな平等に」どんどん貧しくなって行かざるを得ない。その前提で「個人」としての対応を考えてゆくべきだろう。どんなことが考えられるか? 二三:
  1. 国際的に高い財・サービスへの支出は必要最小限に抑える。
  2. 具体的には、マスコミなどで人為的に作られた「神話」は信じない。「良いかっこ」だと思ってお金を使うのはたいていカッコワルイし、マスコミ工作費分だけ高く付く。
  3. またお金を使う場合、この支出で誰が一番儲かるかを考える。なんの努力もしない生産性の悪い既得権者を儲けさせるのであれば支出を止める。既得権が絡むものは例外なく高い。

まあ、まずは輸入農産物を選んで食べることから始めてはどうか。生涯支出で数千万円節約できる。

Posted: Wed - January 16, 2008 at 02:17 PM   Letter from Yochomachi   名言(迷言)集   Previous   Next   Comments

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